「正しい知識」とは
書店やYouTubeでは、肩こりや腰痛の動画があふれています。
しかし、残念ながら肩こりや腰痛はなくなっていません。
また、なくならないからそのような本や動画が繰り返し作られるのでしょう。
これに似た現象が、ギャンブルの世界にも見られます。
パチンコ必勝法や競馬が良い例でしょう。
その本やYouTubeを見れば、誰もがパチンコや競馬に勝てるかといえば、
現実にはそうではありません。
勝てない人が多いから、繰り返し作られます。
上記2つの例に共通していることは、
困っている人間に弱みに見つけ込んでいることと、
根本的な原因を説明しきれていないことです。
肩こりや腰痛の治療法はギャンブルで言うところの、
負けた後の損失を借金で埋めるとか倹約で埋めるとかの話なので、
あくまで対処的なものです。
それらは困っていることの根本ではありません。
そこで私は、
根本的な問題に対処していくためには、
そのための正しい知識こそを
繰り返し述べさせていただく場所を作る必要性を感じました。
どうして、身体の知識は正しく広まっていないのか?
どうして身体の運動についての知識は、世の中に正しく広まらないのでしょうか。
原因として、以下のことが考えられます。
①運動に対する古い固定観念
運動にはまだ前時代的固定観念や学生時代の部活動での根性論が根強く残ってしまっています。
②企業によるマーケティング結果への迎合商品。
「なるべく楽をして結果を手に入れたい」という大衆のニーズに応える商品が増えてしまい、身体の改善よりも消費することそのものに重きを置かれてしまっています。
例)楽して痩せる、たった○○で××kg痩せた、など。
※正しい知識を身につけることで根性論や無駄な我慢などはなくせますが、努力と工夫はどうしても必要です。
楽をして大学受験や国家試験に受かるという概念が、この世に存在しないのと同様です。
勉強を好きになるように、運動への知識と理解を深めることで前向きに取り組む習慣や概念が必要です。
③ネズミ式マシンの設置
スポーツジム経営ではマシンをたくさん置いた方が人件費を少なくすることができて、かつ多くのお客様に利用いただけるため、マシン機材をたくさん置く傾向にあります。
それが、マシントレーニング=身体に良い、という誤解を招いてしまっています。
※マシン運動は最も重要な神経活動が制限されてしまうので、筋力を普段の動作に生かせない身体になっています。
マシン運動よりもヨガやピラティスや基礎的トレーニングでの床上動作の方が圧倒的に効果的です。
④集団で行われるサービスが多いために、個別で起こった身体の変化や停滞を説明するサービスが充実していません。
多くのお客様に同時にご利用いただいた方が収益を確保しやすいので、集団で行われるサービスが多いです。
そのため、なんとなく雰囲気に任せて行われることになるため、改善しても、しなくても、その理由を明確に知ることができません。
例)集団によるヨガやピラティス、その他、集団で行われるエクササイズ全般。